弁護士などは、過払い金を取り戻すのはもちろんですが、一番の目的は依頼者の抱えている借金の問題を解決することです。

しかし全体の借金を減らすことをせずに、過払いの案件だけを受けて報酬をもらうという「過払い金のつまみ食い」が流行した時期があったそうです。

過払い金は弁護士にとって報酬率が高いと言えるのですが、実際の借金の問題は解決していません。

 

具体的には、どのような事例があるのでしょうか。

例えば、200万円の借金がある人がいるとします。
この人は過払い金請求により、別の会社から80万円の過払い金の返還をされました。
普通に考えれば、この取り返した80万円を200万円の借金を減らすために充当をするのが、正しく借金を減らす方法です。
しかし「過払い金のつまみ食い」が起こると、取り返した過払い金はそのまま充当をせず、80万円から20%の報酬金額をもらうという形で稼いでしまう方法です。
本来であれば、全体を見て借金を綺麗に整理していくのが弁護士の仕事でもあります。
しかしこの過払い金のつまみ食いは利益が非常に大きく、また他の借金の整理をしないことで手間も掛からなかったために「弁護士に手間が少なく利益が大きく入る」という状態ができあがってしまっていたのです。
当然、依頼者は借金が減らないので困ったことになってしまいます。

 

このように自分の報酬だけを求める弁護士が増えてしまい、いわゆる無法地帯の状態になってしまい、大きな問題になったそうです。

現在では、規定で過払い金のつまみ食いは禁止されており、過払い金報酬や解決法集金については上限金額も定められています。

弁護士にもある程度のルールは必要で、倫理を置いて利益の追求を優先しないような措置が取られている状態と言えるでしょう。